背徳の制服少女
求められるままにすべてを捧げる、いつ捨てられてもかまわない、という二文で説明が終わっている。場面の説明も、どういう責めが入るのかも、演じ手が誰なのかも書かれていない。
この売り方自体が本作の性格を示している。行為の内容を並べて選ばせるのではなく、受ける側がどういう心持ちでそこにいるかという一点だけを提示している。
捧げるという言葉と、捨てられてもかまわないという言葉の組み合わせは、SMの中でも従属の側に重心を置いた宣言になる。責められて嫌がるのではなく、扱われることを前提として受け入れている立場だ。
題名に置かれているのは制服になる。背徳という語と組み合わされているため、制服という記号が守られるべきものの側に置かれ、それが崩される構図が想定されていると読める。
ただし、どういう制服なのか、どのような状況で崩れるのかは説明されていない。中身を確かめるには本編を見るしかない作りになっている。
カテゴリはSM。収録は89分。
2008年7月の作品になる。
「背徳の制服少女」の基本情報
- タイトル
- 背徳の制服少女
- 配信日
- 2008年07月17日
- メーカー
- 大洋図書
- ジャンル
- SM
背徳の制服少女の強みは以下の4点です。
- 受ける側の心持ちを一点に絞って提示した売り方
- 抵抗と屈服の過程を経ない、出発点の置き方
- 制服という記号で崩される対象を先に指定した題名
- 89分という、構成を選ばない尺の取り方
こんな人におすすめ:従属の側に重心があるSMを求める人、抵抗の過程より受け入れた状態を見たい人、独白の言葉そのものに惹かれる人
「背徳の制服少女」を観る前に知っておきたいポイント
- 商品説明を一人称の独白だけに絞り、場面も責めも開示しない売り方
- 快楽人形として生まれたという自己規定を出発点に置いた設定
- 求められるままに捧げるという、要求の範囲に上限を置かない宣言
- 捨てられてもかまわないという、関係の継続を求めない立場の表明
- 制服という記号を背徳という語と組み合わせ、崩される対象を先に指定した題名
「背徳の制服少女」の実際のシーンをチェック
「背徳の制服少女」で特に注目したい3シーン
- 1 抵抗ではなく、最初から受け入れている状態を出発点に置いた作り
- 2 条件を付けずにすべてを差し出すという言葉の重さ
- 3 行為の後に何も残らないことを前提にした関係の形
- 4 制服のまま扱われるという、題名が示す構図
独白だけが示された89分の中身を、本編で確かめてみてください。
あわせて読みたい作品
「背徳の制服少女」のユーザー評価と総合レビュー
大洋図書制作の「背徳の制服少女」について、各項目を評価しました。
情報を絞った売り方をどう受け取るかで評価が分かれる作品だ。商品説明は一人称の独白だけで、場面も責めの内容も開示されていない。
何が入っているかを確かめてから買いたい向きには、判断材料がないに等しい。この点は正直に弱点として挙げておく必要がある。
一方で、独白そのものは作品の方向を明確に示している。快楽人形として生まれた、求められるままに捧げる、捨てられてもかまわない。
この三つが並ぶことで、抵抗する側の心理を見せる型ではなく、最初から受け入れている状態を扱う型だと分かる。SMの中でも従属の側に重心があり、責める側の技術を見せる作品とは狙いが違う。
この方向が合うかどうかは、独白を読んだ時点で判断できる。題名の作りも同じ方向を向いている。
制服という記号を背徳という語と組み合わせることで、崩される対象を先に指定している。説明を足さずに題名と独白だけで内容の輪郭を示す売り方で、2008年当時のこの種の作品には珍しくない形だ。
89分という尺は、一つの状況を追うにも複数の場面を並べるにも足りる長さになる。弱点は情報の少なさに尽きる。
演じ手の名前が示されておらず、特定の相手を目当てに選ぶことができない。責めの具体的な内容も分からないため、道具や行為の種類に好みがある場合は事前に確認できない。
年代も2008年で、画質は当時の水準になる。独白の方向に強く惹かれるかどうかが、この作品を選ぶかどうかの判断材料になる。
【SM】同ジャンル作品と「背徳の制服少女」の違い
「背徳の制服少女」の購入前によく聞かれること
Q 事前に内容は分かりますか?
Q 快楽人形という言い方は何を指していますか?
Q 抵抗する展開はありますか?
「背徳の制服少女」は結局どうだったか — レビュアー総評
この作品について事前に分かることは限られている。時系列で場面を追う形の紹介が商品説明に置かれていないため、示されているのは全体を貫く姿勢の方だけになる。
まず名乗りがある。快楽人形として生まれたという自己規定で、これは責めを受ける側が自分をどう位置づけているかの表明になっている。
強いられて従うのではなく、そういうものとして存在していると宣言する形だ。SM作品の中でも、抵抗と屈服の過程を見せる型ではなく、最初から受け入れている状態を出発点に置く型だと分かる。
次に捧げるという言葉が来る。求められるままにすべてを、という条件を付けない差し出し方で、責める側が何を要求するかによって内容が決まる構造になっている。
要求の範囲に上限が置かれていない書き方だ。最後が捨てられてもかまわないという一節になる。
関係が続くことを求めない立場の表明で、行為の後に何も残らないことを前提にしている。この三つが示しているのは、一本を通しての関係の形そのものだ。
題名に制服という記号が置かれているため、その姿のまま扱われる場面が中心になると読める。89分という尺は、短編を並べるにも一つの状況を追うにも使える長さになる。
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